自己分析は、転職活動の中でもっとも大事になる部分になります。自己分析をするしないでは、今後の転職活動の企業探し、書類作成や面接などに大きくかかわってきます。
今回は転職活動の軸となる自己分析で失敗しないために、自己分析の方法と自己PRの書き方を紹介します。
なぜ自己分析が必要なのか?
自分に合った企業を見つけるため
膨大な数の求人企業の中選ぶ際に、「給料が高い」や「この企業良さそう」の直感で企業選びをしていては転職後に、転職前と後とのギャップが生まれてしまい長続きしない原因になります。転職を成功するには、自己分析で転職活動の軸を立てる必要があります。自己分析で転職活動の軸を立てることにより、膨大な数の求人企業の中から自分に合った企業を見つけることが出来ます。また、自己分析をすることにより新たな選択肢でき、希望職種の幅が広がることがあります。
面接で自分の強みと熱意を伝えるため
自分がどのような人間で転職先で何をしたいのかを明確に分かっていなければ、面接官にうまく伝えることは出来ません。面接官は「人柄」と「企業への熱意」と「今後の成長」を見ています。そのため、自己分析を行い自分がどのような人間で転職先で何をしたいのかを明確に知る必要があります。
自分のことをよく知る自己分析方法
転職活動の自己分析はキャリアの振り返り
転職活動の自己分析は会社の入社時から現在に至るまでの振り返りから、記憶に残る仕事内容、出来事や問題と解決方法などを書き出してみましょう。
現在までのキャリアを以下の表に細かく書き出すことにより、自分を見つめ直すことが出来、面接時にしっかりした受け答えをすることができます。
入社年数 | 仕事内容 | 課題 | 解決方法 | 心境 |
3ヶ月 | ||||
1年 | ||||
2年 | ||||
⋮ | ||||
現在 |
- 項目ごとの記入内容と例
- 仕事内容
当時の配属部署、役職と仕事内容 - 課題
仕事、職場環境での起きた問題、出来事
(例:大型プロジェクトを任された) - 解決策
問題をどのように乗り越えたのか
(例:プロジェクトメンバーとのコミュニケーションを密に行った) - 心境
モチベーションが上がったこと下がったこと
(例:責任がある仕事にやりがいを感じた)
振り返りから自分の強みと弱みを知る
キャリアの振り返りから埋めた表から、「自分が出来る業務」「苦手とすること」「何をして評価されたか」など具体的なエピソードから自分の強みと弱みを見つけることができます。
自分の強みと弱みを明確にする事で、自己PRや面接の時に自分がどのような人間で、どの部分で秀でているかをアピールすることができ、自分が転職先でどのように活躍できるかを伝えることが出来ます。
振り返りからモチベーションを知る
心境の項目から自分のどんな時にモチベーションが上がるのか下がるのかが分かります。モチベーションの上がり下がりの原因を知ることで、「仕事のやりがい」といった仕事面や、「給料が上がった」といった給与面など、転職先に求める条件を明確にすることができます。条件を明確にすれば、膨大な求人企業から自分に合った転職先を絞ることが出来ます。
振り返りから今の会社の不満と解決策を考える
課題の項目から、「職場の先輩と意見が合わない」などの職場面や、「給料が中々上がらない」いった待遇面など今の会社の不満点が見えてくると思います。不満点を見つけるだけではなく、今の会社で解決することができないかも考えて見ましょう。今の会社で解決することができるなら無理に転職をする必要がなくなります。転職活動には時間とお金がかかりますので、一度解決方法を考えてみましょう。
プライベートからの視点で振り返る
キャリア面だけではなくプライベートからの視点で振り返ってみましょう。
今の仕事とは違う職種に転職しようと思っている方はプライベートからの視点で自己分析を行うことによって、キャリア面での振り返りでは見つけることが出来なかったスキルや強みを見つけることが出来ます。
以下の項目を書き出していきましょう
- 知識
(例:パソコン、ゲーム、音楽) - 能力
(例:英語、C言語、中国語) - 経験
(例:ヒッチハイクをした、起業したことがある) - 特技
(例:パソコンの組み立てができる、車の整備ができる)
客観的な意見をもらう
どうしても自己分析が出来ない方や自己分析で煮詰まってしまった方は、仲の良い同期や友達、家族などから客観的な意見をもらいましょう。
やはり自分1人では、思い込みなどでうまく自己分析が出来ないことがありますが、客観的な意見をもらうことにより、自分ではわからなかった強みや弱みを見つけることが出来ます。
自己分析から自己PRを作成する
キャリア面とプライベート面での振り返りから自己分析が終わったら、自己分析で出てきた要素を具体的なエピソード付きで文章化していきましょう。ただエピソードだけでは不十分なので、そのエピソードから得られた成果と結果を述べ、どのように転職先で活かせるかを書くと、深みのある説得力が生まれます。
自己PR構成
- 自分の強みを一言で表すと何のか?
- 強みを具体的なエピソードで説明する。
- エピソードから得られた成果と結果を述べる。
- 自分の強みが転職先でどのように活かすことが出来るのか。
自己PR以外の項目にも一貫性を持たせたものにするとさらに説得力が増します。
例えば、自己PRの強みがコミュニケーション場合、ただ趣味の項目で趣味の説明するのではなく、「旅行が好きで、旅先では直接地元の人に地元の名産やおすすめのお店を聞いている」など自己PRの補填をしましょう。
自分のことをよく知る自己分析方法のまとめ
自己分析は、転職活動で始めにすることで転職活動の軸となります。
転職活動の軸である自己分析がちゃんとできていないと、自分の強みと熱意を企業に伝えることが出来ません。
企業に自分どのような人間でどんな強みがあるかを伝えるために自己分析はきちんと行いましょう。